2008年11月04日

労働時間と残業代

なぜ、未払い賃金が発生するかについて、今回は年俸制の問題についてです。

年俸制なので時間外残業代も当然含んでいるあるいは含んでいるのではないかと考えている。
就業規則に例えば「労働者の賃金は年俸制により支給し、毎月15等分して支給する。なお、賞与支給月に3等分を支給する」というような場合には、注意が必要です。
@ 時間外残業代については全く規定されていないので、支払われていないということになります。
A 3ヶ月分を賞与として支給しようとしていますが、「賞与とは支給額があらかじめ確定されていないものをいい、支給額が確定されているものは賞与とみなされない」(昭22.9.13基発17号)からも賞与とみなされません。月額給与としては15等分ではなく12等分で計算する必要があります。
これらから、時間外残業代未払い分として、次の計算式で月額の未払い残業代を計算することになります。(なお、法定外休日出勤(土曜出勤など)は考慮していません。)

月額残業代未払額=年俸額÷12÷月所定労働時間×1.25×月当たりの時間外残業時間

【例:年俸額720万円、月所定労働時間160時間、月当たり時間外残業時間40時間とした場合】
1月当たり 720万円÷12÷160×1.25×40=18万7500円となり、
最大2年訴求すると 187,500円×24か月=450万円となります。
対象社員数が100名だとすると、450万円×100名=4億5千万円となってしまいます。

上記を回避するためには、就業規則に年俸制をきちんと規定し、かつ、賃金辞令などの年俸提示において適正に設定することが必要となります。その際、賞与についてはあらかじめ定まっていないことが必要となります。

イースリーパートナーズ社労士事務所
posted by イースリーパートナーズ at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 労働時間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。